コラム
【いちき串木野市消防団】消防団員健康づくりセミナーを実施して
いちき串木野市消防団長
西村 博孝
鹿児島県いちき串木野市は、薩摩半島の北西部にあり、西に白砂青松が続く吹上浜の海岸線を臨み、東に徐福伝説の霊峰冠嶽を控える、海・山・温泉などの温暖な気候に恵まれた風光明媚な場所に位置しております。周辺には3つの駅・2箇所の高速インターなどがあり、生活環境と利便性にも恵まれたまちであります。
また、我がまちは、江戸時代(1865年)薩摩藩の命により英国留学生19名が近代日本の礎を築くため翔ばたいた黎明の地でもあり、私たちもこの勇敢な先達の思いを胸に、今再びこの地から21世紀の夢を発信しているところであります。
いちき串木野市消防団は、1本部・12分団で構成され、定数297名のところ、実員数235名が在席し、女性消防団員は18名です。
指揮連絡車1台、ポンプ車10台、小型ポンプ搭載車等6台を配備しております。
訓練については、毎月の資機材操作訓練及び水利点検に加え、春と秋の火災予防運動に合わせて火災防ぎょ訓練を行うほか、年に1回の水防工法訓練、応急手当普及活動を展開しております。
団員の平均年齢は51.7歳と高齢化が進んでいますが、火災や風水害等の災害時の活動、行方不明者の捜索活動や火災予防広報活動等で常備消防とともに対応に当たっております。
災害時に十分な消防力を発揮するためには、消防団員の技能訓練はもとより、消防団員の健康維持は、団員の個々の問題にとどまらず地域社会の防災力や安心安全に大きく寄与する重大な課題であります。そこで、団員の健康状態を良好に保つこと、健康増進に役立つ知識を効果的に習得することが必要と考え、令和7年9月にNPO法人日本健康運動士会鹿児島県支部長森山太郎先生をお招きして「健康づくりセミナー」を開催し、部長以上の幹部約80名がセミナーを受講いたしました。

開始当初は、参加された団員に遠慮や戸惑いもありましたが、講師の巧みな指導のもと、椅子に座って行うストレッチや日頃使わない筋肉を使ったり、肩や腰を伸ばしたりして行く中で、徐々に会場が和み積極的な発言や行動が目立ち有意義なセミナーとなりました。
団員からは、「先ずは、自らの健康だね。」「生活習慣について見直しをしたい。」「運動実技が分かりやすかった。」「他の研修も受講してみたい。」等好意的な意見が数多くあり、大変有意義な研修になったものと感じております。

健康づくりセミナー等をとおし、団員間で健康をテーマにした支え合いの場を設けたりすることは、心身ともに前向きな影響を与えるのではないでしょうか。団員が自身の健康を見つめ直す機会を得ることが、新たな活力を生む契機となり、地域の安全もより強化されていくと考えます。

今回は消防団幹部と女性消防団員が対象の開催となりましたが、今後は一般団員を含めて、継続的に消防基金の公務災害防止研修を活用させていただき、団員の資質の向上、公務災害の防止、健康づくりなどに取り組みたいと考えております。
末筆ながら、消防基金の皆様へ、日ごろより消防団員の安全・健康を支えるためのご活動に心から感謝申し上げますとともに、研修にご協力いただきました皆様にますますのご発展がございますよう心よりお祈り申し上げます。

