統計資料
消防団員の公務災害発生状況(令和6年度発生事故認定分)
1 令和6年度の公務による負傷者等
令和6年度中に発生した消防団員の公務による負傷者及び疾病者(以下「負傷者等」といいます)の人数は、994人(うち殉職者3人)となっています。
※令和7年度末までに基金が支払った人数です。
(参考)
令和7年度中に発生した消防団員の公務による負傷者等の人数は、速報値(令和8年3月末までに支払った人数)で、586人となっています。
2 活動態様別に見る公務災害の発生状況
活動態様を「非常時」と「平常時」に大別すると、「平常時」に発生した公務災害は全体の約81.6%で、「非常時」の公務災害は約18.4%となっています。
活動別に見ると、「演習訓練」中の事故が最も多く(637人、64.1%)、次いで「消火活動」(169人、17.0%)となっています(図1)。

図1 活動態様別公務災害発生状況
消火活動では、消防ホースや側溝などに足を取られて転倒する、足をくじく、などの事故が見られます。
3 「演習訓練」時の事故発生状況
演習訓練時の事故発生状況を詳しく見ると、次のとおりです。
演習訓練での負傷者等は637人です。このうち、432人がポンプ操法の動きによる事故(熱中症含む。)で67.8%でした(図2)。

図2 演習訓練中の公務災害発生内訳
また、演習訓練時の負傷者等を事故の型別で見ると、「動作の反動」による災害が419人と全体の65.8%を占め、これに「転倒」(85人、13.3%)、「激突」(50人、7.8%)が続きます(図3)。

図3 演習訓練時における負傷者等の事故型別人数
次に、傷病部位別で見ると、「下肢」が368人で全体の57.8%を占め、次に「上肢」(106人、16.6%)の順になっています(図4)。

図4 演習訓練時における負傷等の傷病部位別人数
傷病名別の人数では、「打撲傷・挫傷」が386人で全体の60.6%を占め、次いで「脱臼・捻挫」(80人、12.6%)、「骨折」(79人、12.4%)の順になっています(図5)。

図5 演習訓練時における負傷者等の傷病名別人数
なお、演習訓練時の事故事例をいくつかあげますと、次のとおりです(表)。
| 事故の型 | 事故内容 |
|---|---|
| 動作の反動 | ポンプ操法訓練中、3番員として指揮者による撤収指示の後、回れ右をし開始位置に向けて走り出し、開始位置まで10m付近に差し掛かった際、左ふくらはぎに痛みを覚えた。(左足関節捻挫、左下腿部挫傷) |
| 転倒 | 小型ポンプ操法の夜間訓練中、1番員としてホースを延長するため走っている際、左足アキレス腱に痛みが出て転倒した。(左下腿挫傷、左足関節挫傷) |
| はさまれ・巻き込まれ | ポンプ操法練習中、ポンプ車から下車後にドアを閉める際、ドアに指を挟み負傷した。(右環指末節骨骨折) |
| つまずき | ポンプ車操法の4番員として練習中、ポンプ車吸管を伸ばす動作時に背後のホースにつまずき転倒した。(頸部打撲傷、腰部打撲傷) |
| 激突 |
訓練終了後、分団車庫内に設置されているホース乾燥塔に、使用済みホースを乾燥させるため手動巻取り器にハンドルを取り付けホースを引き上げていたところ、ハンドルが外れ頭部に当たり負傷した。(頭部挫創、頭部打撲) |
4 公務災害防止のために
消防団員の公務災害はいつでもどこでも起こり得ます。
消防基金は公務災害防止のために、4種類の研修事業(「消防団員安全管理セミナー」「S-KYT(消防団危険予知訓練)研修」「消防団員健康づくりセミナー」「消防団員セーフティ・ファーストエイド研修」)を推進しており、市町村等の行う研修を積極的に助成・後援しています。消防団員の安心・安全を守るため、ぜひ当基金の研修事業をご利用ください。
研修事業の詳細は、お気軽に当基金企画課までお問い合わせください。
当基金ホームページの「各種ダウンロード」からもパンフレット『消防団員公務災害防止研修会のごあんない』がダウンロードできます。
